時に、学習塾のHPからでも。大事な事はみんな共通しているのだなあ..と感じます。
子どもたちの感じる「失敗感」〜公文の教室からの写し書きです。
子どもは、大人が思っている以上にいろいろなことを感じています。ただそれを言葉で表現する力がまだ未熟なため、うまく表現できずにいるだけなのです。特に「自分が親や先生から何を求められているのか」については、とても敏感に感じています。ですから、「親や先生がここまでできる」と思っていることに応えられなかった時に、「期待に応えられなかったという思い」、つまり「失敗感」を感じます。例えば、小さなことですが、“授業で手をあげられなかった”“ピアノの発表会でうまくいかなかった”“鉄棒で失敗した”などです。
また、自分ではちゃんとしているつもりでも、親や先生に「ダメだ」「何やっているの」と言われたりすると、「自分は失敗したんだ」と思ってしまいます。少年野球などで、大事な場面で打てなかった時や、エラーしたことで監督に怒られたりした時、失敗だと感じます。チームプレーでは自分の失敗が、まわりにも迷惑をかけていることになるから、なおさら落ち込みます。
小学校高学年や中学生になれば、自分で要求水準を決定するようになりますが、低学年の間は、まわりの人の、自分に対する要求水準が失敗感の基準であることも多いのです。それだけに親やまわりの対応がとても大切になります。
子どもに持たせたい「肯定的な自己観」 一回一回の失敗は、大人からみると、とるにたらないようなことでも、子どもにとって決して小さなことではありません。しかし、子どもは自分で回復する力を持っています。
回復のカギを握るのは、「自分はどういう人間なのか」を考える「自己観」です。「自分はいいところを持っている」「自分が大好き」というように自分に対して肯定的な自己観があれば、失敗しても「また頑張ろう」「次はできるかもしれない」と、自分で立ち直ることができるのです。
では、自己観はどうやって作られていくのでしょうか。それは、まわりの大人や友だちとの関わりのなかで形成されていく一面があります。子どもは仲間同士では、「○○ちゃんは何々が上手」とか「○○くんは下手だからやらなくていい」など、相手やまわりの優秀について、遠慮しないで口にします。そんなやりとりの中で、自分自身の得意・不得意を自覚しながら、自分に対する見極めができていきます。
そんな時に、親からも否定されたと感じると、「自分はダメなんだ」と自己観は否定的になってしまいます。学校や外で友だちにシビアな評価を下されているのですから、家庭では親がしっかり、子どもの味方になってあげることが大切です。
低学年の間は、「あなたはこれが上手」「あなたはとても素敵」ということを言葉ではっきり伝えて、肯定的な自己観が持てるようにしてあげてください。
親が気持ちを切り替えて余裕を持つこと 子どもが失敗して落ち込んでいる時に、とってつけたように励ましても回復にはつながりません。励まそうとして、その時だけ、ふだんと全く違う態度をとっても、子どもには伝わらないからです。では、どうすれば、子どもが自分で失敗を乗り越えられるのでしょうか。
子どもは、親の価値観の影響を大きく受けています。「スポーツのできる子どもに」という親と、「たくさん本を読んでほしい」と思っている親では価値観が違うため、それぞれの子どもの価値観も異なってきます。
例えば、スポーツに力を入れている家庭で、子どもがスポーツで失敗して落ち込んでいると、親の方も子どもと同じような価値観を持っていますから、親も子どもの失敗を見て落胆することになります。しかし、一緒に落ち込まれると、子どもは「自分のせいで親をがっかりさせてしまった」と思い、よけいにつらくなってしまいます。
こんなときこそ、親が気持ちを切り替えて、「今回はダメだったけど、キミならできる」「これはできなくても、他にできることがいっぱいある」と、余裕をもった対応をすることです。親が、そんなふうにいうだけで子どもは安心します。そして、「そうだ、自分にはこれがある」と、気持ちを回復することができることでしょう。
思ったほどよくない結果であっても、子どもが「できたこと」に注目して、しっかり認めてあげましょう。
察して、受けとめる。それが、親や家庭の役目 子どもが学校から帰ってきて何となく落ち込んでいる。そんな時、どのように対応してあげますか?「どうしたの?」と尋ねる過程で、子どもを叱ったり、傷つけたりすることはないでしょうか。そうしたことが度重なると、子どもの気持ちは親から離れていきます。親がどんな言い方をしても「この人は自分の味方なんだ」と子どもが思えることが大切だと思います。
「子どもは4歳ごろから秘密を持つ」といわれていますから、親は子どもが外で体験したすべてを把握することはできません。「何かあったんだろうな」と気づいた時は「元気ないね」と一言いうだけでよい場合もあります。
外で一生懸命頑張ってきて、帰ってきた時に温かく受けとめてもらえるのが家庭です。これは大人も子どもも変わりありません。家に帰ったら、自分のありのままを認めてもらえて、ほっとできる、帰ってきてよかった・・・。そういう家庭で育つ子は、失敗があっても自分で立ち直る力をつけていきます。
親だからこそ見つけられる子どものよいところ 学校の先生からは「漢字ができない」「計算ができない」と、しょっちゅう叱られている子どもでも、友だちと上手に遊べるようでしたら、親としては「仲良く友だちと遊べること」をほめてあげてください。
「キミはやさしくて性格がいいから友だちに好かれるんだね」「キミは将来、絶対に幸せになるよ」といわれて成長すると、きっと本当に幸せな人生を送ることになるでしょう。
いずれにしても、子どもが失敗に直面した時こそ、親の「大いなる愛のまなざし」が必要な時であることは、いうまでもないことです。
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